理科について 〜灘中理科受験を視野に入れて:塾は特訓講座のみを飛び級で〜 

 灘中入試において最も努力が報われる科目だと思います。算数、国語の状況を見て、理科に力を入れるのもひとつの方法です。ただ、理科 は算数、国語に比べて配点が少ないため、あくまで重点を置くということになります。理科については小6からでも十分にトップレベルまでいけるかと思います ので、効率的・効果的に勉強していくことが肝要です。
 灘中理科は女子中などにありがちな生物・地学分野に関する知識問題はあまりでませんが、全分野において実験考察問題など、思考力を要求される問題が出ま すので、これに対する対策が重要です。特に物理分野を中心に高校受験用問題集も活用しながら対策していくことをお勧めします。 
 算数と同様、飛び級して、なるべく早い時期に小6までの範囲を終わらせてください。ただ、算数の方を優先させてください。
 浜学園や希学園などの塾を一部活用する場合、最高レベル特訓(演習)講座を活用することをお勧めしますが、浜学園の最高レベル特訓は奇問もあり、灘中を 目指すのであればあまり良くありません。希学園の小6最高レベル演習は非常に良く、塾を活用するのであればこの講座は受講した方が良いと思います。実践力 養成もできますので。灘中受験生にお勧めです。
 なお、理科に関しては四谷大塚のテキストが非常にお勧めです。

灘中理科お勧めの参考書・問題集 〜灘中合格のために:先取り学習〜

 お勧めの参考書のうち、主なものを以下にご紹介します。その他の参考書・問題集についても追々更新していきたいと思います。
 また望ましい使用時期(小5までにマスターすることが望ましい、など)についても言及していますが、ご子息のレベル・時期に応じて柔軟に対応していただ ければ幸いで す。
 現在、小6等であったとしてもレベルに見合うものから順序良く使用すれば十分に灘中入試に間に合うと思います。塾通学だとみんな同じことをしているので 逆転は難しいですが、自分のレベル・進度に合わせて逆転を試みれるのが独学の良さかと考えています。諦めずに頑張ってください。
 なお、参考に、概ね★:基礎、★★:標準、★★★:入試標準、★★★★:入試応用、★★★★★:灘中対策、でレベル判定を行っています。
 ご質問等がある場合は、こちらか らお願いします。ただ、ボランティアのため、返答が数日後になってしまう可能性があることをご了承の程、お願いします。

わかる!できる!応用自在 (★★★)

 難関中受験に当たり、この参考書をマスターすることが必須かと思います。類書として『自由 自在』『力の5000題』がありますが、参考書の中で応用自在が最も読みやすく、取り組みやすいと思います。3冊のうち、気に入ったものを中心に使用して いけば良い と思います。 ただ、分野・項目によってそれぞれの参考書の良さがありますので、辞書的に活用する意味も含めて3冊とも購入することをお勧めします。後々、苦手分野の演 習などにも使えますので。応用自在を完璧にマスターできれば灘中の基盤知識は十分だと思います。
 使い方としては、最終的には全てを読破することになりますが、分厚いですので、好きな分野からする、問題集と併用しながらするなど、挫折しないための工 夫が必要だと思います。なるべく早期にじっくりと取り組むことをお勧めします。小5までに取り組むことが理想です。小6になるとじっくり取り組む時間があ りませんので。
 ちなみに息子は算数、国語に力点をおいていたためこの参考書をマスターするのが小6にズレ込んでしまいました。小6にズレ込んでしまうと後々大変ですの で、経験上、小5までにマスターすることをお勧めします(ただ、小6からでも十分、灘中入試に間に合います)。

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予習シリーズ 理科 (★)

 四谷大塚のテキストですが、解説も丁寧ですので、理科は非常に良いです。これだけの解説を してくれていれば塾の講義は全く要りません。塾の理科のテキス トでは最も良いのではないかと考えています。書店では販売されていませんので、四谷大塚で購入していたく必要があります。予習シリーズで灘中合格のための基盤知識は十分に付くと思います。後の掘り下げた部分は応用 自在等で補足していくことになろうかと思います。 
 使い方としては、カリキュラムにしたがって取り組んでいただくこととなりますが、演習のため副教材の『演習問題集』も併用することをお勧めします。飛び 級して、小4や小5など、なるべく早期に小6の範囲までを終わらせてください。なお、応用自在等と並行して使用できれば一番理想ですが、初学であれば予習 シリーズのみに集中する方が無難です。

理科メモリーチェック (★★)

 日能研の暗記チェックテキストの様ですが、理科は良いと思います。理科として最低限覚えて おかなければならない事項がまとまっていると思います。灘中受験生であればこれを暗記すれば基盤知識は十分だと思います。
 使い方としては、生物・地学分野のみを暗記すれば良いと思います。1回で覚えようとするのではなく、何回も繰り返しながら、徐々に覚えていくのがコツか と思います。『予習シリーズ』と併用できれば理想です。

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月例テスト問題集 (★★〜★★★)

 四谷大塚において前年度に実施された「月例テスト」「合不合判定予備テスト」「公開組分け テスト」をまとめた問題集です。 『予習シリーズ』に準拠していますので、予習シリーズの理解度確認が行えます。これも四 谷大塚で購入していたく必要があります。 
 使い方としては、理科のみを活用します。『予習シリーズ』との対応が明記されていますので、理解度確認に活用してください。もっとこまめに理解度確認し たい方は『週テスト問題集』も活用してください。
 『予習シリーズ』とこれらの副教材を活用すれば塾なしで十分対応可能かと思います。

ウイニングステップ (★★★)

 理科の学年別問題集の中では最も良いのではないかと思います。灘中受験生の基礎力養成には 最適の問題集だと思います。小6は受験用ということで2分冊になっています。
 使い方としては、レベルに応じ、『予習シリーズ』や『応用自在』などと併用して取り組むことが効果的です。

中学総合的研究 理科 (★★★★)

 中学生用の参考書となりますが良書で、最難関中学を目指すならば中学の知識が必要な部分も ありますので、是非とも参考書として活用していただきたいところです。希学園の小6最高レベル演習を受講した際、副教材として活用していました。灘中受験 生は是非とも活用してください。
 使い方としては、『応用自在』などのように全てを読むものではなく、灘中などに出そうなところを選んで読むことをお勧めします。特に物理分野は重点的 に。

中学総合的研究問題集 理科計算問題 (★★★★★)

 『中学総合的研究』のシリーズで、非常に良書です。灘中受験生ならば是非とも取り組んでい ただきたい問題集です。
 使い方としては、全て解く必要はなく、物理分野を中心に、灘中っぽい問題を選択して取り組むことをお勧めします。

難関5校の理科7年 (★★★★★)

 高校受験用の赤本で、灘、東大寺、洛南、大阪星光、西大和の7年分の問題が集録されていま す。灘中のレベルを超えるものもありますが、灘中受験生であれば是非とも取り組んでいただきたいと思います。希学園の灘クラスではこうした高校入試問題か ら選んでテストゼミが行われていました。
 使い方としては、灘中に出そうな問題を選んで解いていくこととなります。特に洛南高校の問題が良かったです。

計算で解く問題の特訓 (★★★)

 理科において、計算問題は重要です。ましてや灘中受験生ならば基盤知識として本書程度の内 容は早期に取り組みたいところです。中学入試の計算問題集としては最も良いのではないかと考えています。
 使い方としては、最終的に全部解くことを目標としたいところですが、苦手分野のみの演習でも結構かと思います。
 『応用自在』などと併用することも効果的と思います。

最高水準問題集 理科 (★★★★)

 演習量を積むのに最適の問題集と思います。解説も詳しいため、独学向きです。大阪星光等で あればこの本をマスターすれば十分かと思います。
 使い方としては、灘中志望であれば必ずしも全部解かずとも、苦手分野を集中的にするなど、問題を選んで解くことをお勧めしたいと思います。小5で取り組 むことを目標に頑張ってみてください。

塾で教える理科 (★★★★)

 算数等と比べると今イチですが、解説が詳しいため、演習書としては良いかと思います。2分冊に分かれていますので、相当の演習量になるかと思います。
 使い方としては、問題は重要問題が厳選されていますので灘中志望の小5以下であれば是非とも全てといていただきたいところですが、小6であれば苦手分野 の補強等に活用することをお勧めします。


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